しょうぶ学園での、やさしい午後。

2008-11-02

ぽかぽか天気がよくて、木々の葉っぱがうっすら色づいていて

さわやかな秋の午後。

陶芸、和紙、家具、刺繍のシャツ、絵画など感性あふれる創作活動を

続けている知的障害者施設「しょうぶ学園」にやってきた。


クラフトショップ「ル・デポ」、パン工房「カリヨン」のパン、

ギャラリーなど、感動の連続だった。

感性のすばらしさにやられっぱなし。




カフェでは、おそらく私が生きている中でもっともおいしいと感じたチーズケーキと珈琲

木の器もコーヒーカップも麻で織ったランチョンマットも、

メニュー立て、スプーン・・・・・・すべて手作り。


園の方が、あちこちから「こんにちは~」「ありがとうございます」と

手を振って声をかけてくる。



写真にはないけど、「nuiプロジェクト」といって

刺繍をほどこしたシャツもいい。


針一本だけで、独自のアイデア、色の組み合わせで

これまで見たことのない刺繍に仕上がっていく。


これらの創作活動は、障害者が

「与える側」から「創り出す側」に立つことで

障害者、健常者の枠を取り払った対等な関係を目指しているという。


そうだ。対等な関係なのだ。


以前、テレビ番組で保険制度がテーマになっていて、

障害者の人たちが、低賃金で軽作業をやっても

生活苦にあるという現状をドキュメントしていたが

一律に軽作業をやらせるなんて失礼な話だと思う。


障害や病気、貧困の中にある人、高齢者・・・・・・

海外でも移民や少数民族、ストリートチルドレン

HIV患者・・・いろいろな人びとに会ったが

それぞれに優れていることがある。

社会に対して、やれることがある。


彼らにとって必要なのは、

ただお金を出す支援者ではなく

能力を引き出し、社会とマッチングしていく

コーディネーターなのでは。


これからの福祉の鍵は、きっとココ。


工房しょうぶの作品は、現在、横浜でも

展示会がされている。東京、海外でも展示をすることがあるそうだ。


●横浜市民ギャリーあさみ野(10/24-11/9

http://www.yaf.or.jp/azamino/event/present/index/index/index.html


しょうぶ学園について調べていたら、

私が「Felia!」時代に書いた記事がでてきた。

5、6年ほど前のもので、なつかしーーーい。


「郊外さんぽ」吉野編

http://373news.com/felia/bn/no.65/suburban_housing/index.html


そのとき作業主任の方が、おっしゃった言葉に

考えさせられる。


「今の世の中は健常者がつくった世界。

でも、知的障害者と呼ばれる人から見ると、

住みにくい世界なのでは?

創作の場においては、常識に捕らわれ、

個性をなくしてしまった私たちの方が、

障害者なのかもしれませんね」



Copyright© 2017 有川真由美オフィシャルサイト All Rights Reserved. L

お仕事のご依頼や質問などは、こちらからお願いします。
担当者よりご連絡いたします。⇒Mail