カンボジアの旅・完

2011-07-08

カンボジアの旅、最終回。
今日は、働くこどもたちの話。

MAYUMIの旅びと生活。

カンボジアでは、子どもたちは、労働者だ。
よっぽど裕福な家庭の子どもでなければ、家業を手つだっていたり、畑仕事をしていたり、牛の世話や水汲みをしていたり、なにを売っていたり。
洗濯やご飯づくりなど、家事も、子どもたちがやっていることが多い。
上の写真は、プノンペンのごみ山。
ここでは、何十人もの子どもたちが働いている。
といっても、だれかに雇われているのではなく、ゴミのなかから、プラスチック、瓶、ビニールなど再生できるゴミを見つけて、売りに行くのだ。
人にもよるが、一日1ドル弱の稼ぎだという。
ゴミ収集車が、ゴミを捨てにくると、そこにいた人は一斉に群がる。
ここでは、大人も子どももない。

MAYUMIの旅びと生活。

この男の子は、5歳から10歳まで、ここで暮らし、ここで働いている、学校に行っていない。
このとき、私は、世界中の子どもたちに夢を聞く取材をしていたんだけど、それを聞くのがためらった。
夢をもてるんだろうか・・・
でも聞いてみた。
「ぼくは警察官になりたい。でも、字が書けないから無理だと思う」

MAYUMIの旅びと生活。

夢を聞いたら、
「いつか、ここから抜けだしたい」
と言っていた女の子。
このとき、事件があった。
取材のコーディネーターさんが、取材をした子どもたちに、お金を渡すように言われた。
でも・・・。
私はお金を渡さなかった。
新しいペンやハンカチなど、すでにお礼を渡していたし、1日1ドル一生懸命、汗を流して稼いでいる子たちに、失礼な気がしたのだ。
考えすぎだろうか。
すると、コーディネーターさんが自分のポケットから、いくらかを出した。
この子たちが、何日か働いて、やっともらえる金額。
その瞬間、お金をもらった子どもに、他の子たちが群がって、奪い合いが始まった。
そこには、目を覆いたくなる光景が広がっていた。
あんなに、みんなで笑い合っていたのに…・・・。
お金が人を変えてしまうと、胸が苦しくなるほど、よくわかった瞬間だった。

MAYUMIの旅びと生活。

シアヌークビルというリゾート地にも、働く子どもたちはいた。
カンボジア中、子どもたちは働いているんだけど。
ここで会ったのは、ビーチにいる人たちに、お菓子を売りに来る子どもたち。
中には、外国人を相手にしているので、学校に行っていないのに、英語が話せる少女もいた。

MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。

(左)女の子たちは、たいてい、頭にお菓子の籠をのっけてやってくる。
(右)この男の子は、「いつか医者になりたい」と言っていた。でも、学校には行っていないそう。

MAYUMIの旅びと生活。

この子は、ゴミ拾いの仕事。男の子だと思ったら、女の子だった。
ビーチにいる子どもたちには、役割や、仕事をするエリアが決められていて、それぞれ、自分の仕事を全うしている。
カンボジアの子供たちは、親思いで、働きもの。
「早く、お母さんを楽にさせてあげたい」なんて言う子が多い。
体はちっちゃくても、子どもたちが精神的に大人のように感じられたのは、日本人が考える子どもとしてではなく、大人のように扱われているからかもしれない。
―おわり―


Copyright© 2017 有川真由美オフィシャルサイト All Rights Reserved. L

お仕事のご依頼や質問などは、こちらからお願いします。
担当者よりご連絡いたします。⇒Mail