募金と商売

2011-01-16

昨日、嘉義駅で、たくさんの募金箱を持った人たちが、呼び掛けていた。
私にも、目の前まで来て、「お願いしまーす」と訴える。
なんの募金かわからないけど、歳末助け合いのような感じだった(旧暦のお正月が近いから?)
「小銭があまり、ないんだ。ごめんね」(あとは1000元(3000円)の札しかなかった)
と小銭全部を募金箱に入れようとしたら、

「だめー! ちがいます!」
と拒否された。
その募金箱は、お金ではなく、レシートを入れるものだったのだ。
台湾は、レシートすべてに番号がついていて、3、4カ月に1回、抽選がある。当たれば、結構な大金。
その募金箱に入ったレシートが当たって、やっと本当の募金になるしくみ。そういえば、コンビニやあちこちのお店に透明のレシート箱が置いてあるけれど、そういうことだったのね、とレシートを入れた。
お金を集めたほうが効率がよさそうだけど、「これが当たったら、喜んでくれる人がいる」と思うと、ちょっと夢のある募金ではないか。
次は、両足のない男性が、車いすで自分の作ったキーホルダーを買ってほしいとやってきた。
いろいろな種類があったけど、くまさんのキーホルダーが、いちばんかわいかった。
なぜか、その男性、「あなた、日本人? 100元だよ」日本語が上手。

「ごめん。小銭が50元しかないよー」
「50元じゃなくて100元」

「じゃあ、買わなくてもいいから50元どうぞ」
と渡そうとしたら、少し、顔色が変わって
「それは、いらない」
と拒否された。
そうだ。私は、すごく失礼なことを言ってしまったのだ。
これまで海外の貧しい地域で、子どもたちが、「お金ちょうだい」と集まってきても、お金を渡すことはなかった。
「タダでお金をもらおう」という、他人に依存した人間になってほしくなかったからだ。
その代わり、自作のお土産を売っていたり、靴磨きをしたり、うちわで仰いだり、道案内をしたりして、その対価として「お金をください」と要求してくれる子には払った。
カタコトの英語を覚えたり、営業努力をしたりして、よくがんばっているなーと思う子には、期待分を上乗せして。
取材した子、写真を撮らせてもらった子には、お金でなく、えんぴつやノートを渡した。
一度、現地の取材コーディネーターが、お金を渡したら、子ども同士で、目を覆いたくなるようなお金の奪い合いが始まった。
タダのお金ほど、人間の誇りを奪ってしまうものはない、とわかっていたはずなのに。
(働くのが困難な状況もあると思います)
その車いすの男性は、自分の仕事への対価を求めていたのだ。
バッグのポケットをあちこち探して、やっと80元になった。
「80元しかないけど、そのくまさんのキーホルダー欲しいな」
と言ったら、男性は

「80元でいいよ」

と言って、にっこり笑った。
台湾は、お金がある人たちが、あちこちで寄付をしていたり、働けない人をみんなで助けようとする動きがあったり。
本当に大変な人たちを、みんなで支えていこうという気持ちが大切なんだと教えられる。

MAYUMIの旅びと生活。

高雄は今夜も寒い。
バイクに乗っている人は、ダウンジャケットや厚手のコートを着ている。
東京は現在2度とか。
センター試験は明日まで。ガンバレ。
私も、もうちょっと仕事してから寝よう。


Copyright© 2017 有川真由美オフィシャルサイト All Rights Reserved. L

お仕事のご依頼や質問などは、こちらからお願いします。
担当者よりご連絡いたします。⇒Mail