台湾の徴兵制

2010-11-25

台湾の若い男性(20~30歳ぐらい)を見ていて、大人だなーと思うことがある。
物事に動じないときとか、納得のいかないようなことを「あぁ、そうですか」と笑って受け止めるところとか、機転の利く行動をとることとか……。
女性に対してもやさしい(男性が多い)。
もしかしたら、徴兵制に関係しているのかもしれないと思ったりする。
まだ大人になりきっていない時期に、絶対服従の軍隊で過ごすのは、大きな影響があるはずだ。
兵役を経験した男性に感想を聞くと
「大変だったけど、楽しかった!」
ということをいう人が多い。厳しくて、つらいことばかり。殴られたり、けんかしたりするんだけど、それでも楽しいんだとか。
うーん。男の世界。
でも、なんとなく、わかるかも。
同じ授業を受けている男子が4月から兵役につく。
彼は、海軍陸戦隊という、特殊部隊のようなところに入る予定。
所属がどこになるかは、兵役につく人を数十人集めて、くじ引きで決めるらしい。
数十本のくじのうち、5本ぐらい、海軍陸戦隊のくじが入っていて、
だれかが、そのくじを引いたら、
「おー、1本、減ったぞ!」
と、本人以外、他のみんなは大拍手。
う……ここから兵役の世界が始まっているよう。
水下爆破部隊という、さらに厳しい部隊もあって、そこには自ら志願し、試験に合格しなかきゃ、入れない。
最後の試験は、石がごろごろしている道を、手を後ろに組んで、はっていく試験。これが本当につらいのだとか。
「どうして、そんなにつらいのに、志願するの?」
と聞くと、
「給料がいいからです」
ほかの兵役は、給料が少ないという話。
給料だけの問題じゃないと思うけれど、チャンレンジャーもいるのね。
兵役の身体検査で、なにか病気があったり、体重が110キロ以上だったりすると、厳しい訓練についていけないため、「代替役」という任務について、政府の機関や、観光、医療、教育など、いろいろな場所で、仕事をする。
工学部、商学部の大学生も、即戦力として代替役につくらしい。
シラヤで、私の通訳をしてくれているKくんも、代替役。大変、お世話になっている。
代替役といっても、上司の命令は絶対で、よく働く。礼儀正しいし。
社会に出る前に、こんな訓練時期があるのは、とても意味があるような気がする。
兵役につく男子は、
「兵役では、規則正しく、健康的な生活が送れるし、筋肉もついて、男らしくなれますよ」
と前向き。
軍事的な目的だけでなく、教育的な機能を、やってくれているようなところもある。
台湾の徴兵制もだんだん縮小されて、2014年には廃止されるとか。
訓練期間だけは残すという話もあり、この制度、これからも見守っていきたいところである。

MAYUMIの旅びと生活。

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