和歌山カレー事件と裁判員制度

2009-04-22

昨日は、和歌山カレー毒物混入事件の最高裁の判決が出た。
これから裁判員制度になったら、どんな課題があるのか?
というような取材を受けた。
裁判員制度に関しては、いつもは取材する側だが、
以前、模擬裁判に裁判員として参加したことがあるため
コメントが欲しいとのことで。
争点は、林真須美被告が否認を続けていること。
物的証拠も目撃証拠もなく、いろいろな状況から考察して
「これをやったのは林被告しか考えられない」
という状況証拠だけによる逮捕・求刑。
ただ夏祭りのカレーを食べただけの、まったく罪のない人が
4人もの方が亡くなった。
80人以上が病気になり、いまも後遺症がある人もいる。
無差別殺人に近いほどの事件だ。
裁判の回数は90回以上になる。
裁判員制度になっても、3~4日で終わる裁判ではない。
長期的な裁判につき合わせるのも大変だし、
だからといって、短期間で終わらせようとするワケにもいかない。
複雑であればあるほど、手に負えない域になる。
「疑わしきは罰せず」「疑わしきは被告人の利益に」
というのが、刑事事件の原則。
疑いだけで証明できないのであれば、罰することができないということ。
林被告、弁護士は、「新犯人がいる」と言っているそうだが、
もし、その可能性が0.1%でもあるとしたら・・・・
でも、もし否認をしているだけで、重刑を逃れることができたら・・・
ただただ、頭が混乱するばかり。
これまで2人以上は死刑という定説があるにしても
一般国民が死刑判決をつくり出すという現実は、かなり重い。
奇しくもタイミングを同じくして、1990年の足利事件
(元幼稚園バス運転手が4歳の保育園児を殺害した事件)
で無期懲役が確定している被告のDNAが不一致する鑑定結果が出た。
これで難しいとされていた、再審請求が受理され、
裁判のやり直しをする可能性ができてきた。
被告は、長い間、無罪を訴え続けていたという。
もし、この足利事件が冤罪だったら・・・。
ただただ、頭がぐるぐる・・・・・・
一体なにが真実なのか?
裁判員制度、和歌山カレー事件、足利事件・・・・・・
見つめ続けていきたい。


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