日本人は知らないけれど、台湾の教科書に載っている日本人。

2010-04-04

日本人は知らないけれど、
台湾では、教科書に載っている日本人が何人かいる。
そのなかの一人が、鳥居信平という人。
1923年、大正時代に屏東県の山間部で、
川の下を流れている伏流水を利用して
大きな地下ダムを作った人だ。
台湾先住民族の労働力を借りて造ったこの地下ダムは、
生態系も崩さず、景観も損ねず、狩場・漁場も荒らさず、
80年経ったいまも、20万人の人々が利用している。
鳥居氏は、日本では無名であったが
昨年、平野久美子先生が書籍
『水の奇跡を呼んだ男―
 日本初の環境型ダムを台湾につくった鳥居信平』(産経新聞出版)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4819110586/ref=sib_rdr_dp
を発表して、85年以上経ったいま、
少しずつ日本人にも知られるようになった。
今日は、この鳥居信平氏の造った地下ダムを、
特別に見学させていただいた。
単純に驚いたのは、地下にダムってつくれるんだってこと。
MAYUMIの旅びと生活。-100404-1MAYUMIの旅びと生活。-100404-2
(左写真)雨のない時期は、川の表面にはまったく水がないが
川の下には、山から自然に流れだす地下水の流れがある。
その伏流水を利用して、右写真のような水路をつくって、生活・農業用水を
コントロールする……という画期的な方法。
ろ過するシステムもある。
このダムは日本初の地下ダムであり、いまも活躍している唯一のものだ。
(詳しくは、久美子先生のホームページを)
http://www.hilanokumiko.jp/web/03_scrap/index_007.html
鳥居氏は、山に入ると首をとられる」と言われていたパイワン族の集落に行き、
工事の協力を要請した。
集落の頭に
「お前はいい顔をしているから、首を家に飾りたい」とお願いされたときも
「工事が終わってからにしてくれ」と答えたとか。
そんなことを言われたら……
私だったら逃げ帰ってしまうかもしれない。
地下の水路の水は、清んでいて美味しかった。
鳥居氏とパイワン族の人々の熱いドラマが、ここにあったと考えると
特別な味に感じた。


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