求められる場所はどこに・・・
JICAの仕事をしている看護師、
京ちゃんによると、
日本の若者の間でひそかに、
「JICAブーム」になっているらしい。
3年任期の青年海外協力隊は応募者がいっぱい。
内定取り消しや派遣切りの日本企業でなく、
海外僻地の必要とされる場所、
自分を試せる場所に
ひかれていくのも、わかるような気がする。
人は自分の「存在価値」を見出せる場所が必要なのだ。
企業の「あなたは必要ありません」というバッサリ人を切る
やり方には問題がある。
「自分たちさえよければいい」と強者が弱者を排除しているようで
悲しくなる。憤りも感じる。
だけど、人はそれぞれ、必要とされる場所があるのではないかと思う。
「いらない」と言われれば「いる」という場所を探すしかない。
私も、ずっと勤めたいと思い、勤めてもいいよといわれていた地方の会社で、
いきなり「5年以上は契約を更新できない」といわれ、
四十歳目前で、知り合いもほとんどいない東京に出てきた。
きっと自分を必要としてくれる場所があるはずだと・・・
そして、少し時間はかかったけど、
自分を必要としてくれる人は、少しずつ現れた。
だから、いま、仕事をなくしてしまった人は、
自分を否定されたと思わないでほしい。
すべては「会社の都合」なのだ。
自分と世の中を信じてほしい。
捨てる神あれば、拾う神あり。
国内でも、労働不足になっている職種はたくさんある。
「やれること」を追求していくと、新しい仕事をつくり出せるかもしれない。
人には必ずやれることがある。
求められる場所があるんだから・・・。
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写真は、バリのこま犬。
表情とジェスチャーがおもしろい。
頭につけた花もカワイイ。