美濃のある会社と、ルバルバさんの面影

2010-09-21

先週のことになるが、大阪の蓮花社長と、マダムなでしこと、テンキと、美濃にある会社「慧頴應用生物科技有限会社」を見学に行った。
【慧頴應用生物科技有限会社】
http://www.ebio.com.tw/
ピントンにある美濃は、のどかな田園風景が広がる地。そこで、世界規模の化粧品の製造を行っている会社だ。決して名前をおしえてはくれないが、多くの有名ブランドもつくっているとか。

MAYUMIの旅びと生活。

さて、門を入ってびっくりしたのは、近代的な建物の前に、パイワン族の住居があったこと。

MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。

この石板家を造れるのは、あの方しかいないんじゃないだろうか。もしかして…・・・と思ったら、やっぱり。
社長の陳さんが
「この家を造ったのは、来年90歳になる人で、昔、日本時代の警察官をしていたこともある人です」
とおしえてくれた。
その人の名は、陳俄安さん。日本名は坂本謹呉という。
私は3年前から陳さんと奥さんのルバルバさんを何度も訪ね、取材もさせてもらった。
陳さんは日本統治時代、原住民から警察官になった人で、その後、台湾―日本の元警察官の交流を65年も続けてきた。
今年、5月には天皇陛下からの叙勲も受け、高雄の日本交流協会で授与式もあったという。
http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/photo/2010/05/26/2008046679

俄安さんは、すばらしい芸術家でもあり、自信の博物館も持っている。
「台湾の素晴らしいものを伝えたい」と陳社長の依頼を受けて、この家と、なかの芸術品は、息子、孫と3代で造った。材料を揃えるだけで3年を要したという。

MAYUMIの旅びと生活。
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壁はすべて石板で造られている。セメントなどは使わないため、平たい石を重ねていくのは、熟練した技術が必要。
あ……・。ベッドの上に置かれたバナナの皮でつくられた敷物を見て、思わず、涙が出そうになった。
これは亡くなったルバルバさんが作ったものだ。見ればわかる。
ルバルバさんにこの編み方を教えてもらったことがあったっけ。

MAYUMIの旅びと生活。

家にある椅子には、すべて、ルバルバさんの作った敷物が置かれていた。
ルバルバさんが亡くなったことを知った日のことは、以前ブログにも書いたことがある。
http://ameblo.jp/arimayu1227/entry-10508742015.html

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会社のほうは、一見、近代的な造りだが、入ってみると、台湾ヒノキの香りが漂う。社長室も会議室もすべてヒノキ。台湾山脈から続く山に囲まれ、リラックスして仕事ができそう。こんな会社、初めて見た。
環境への配慮に徹底的にこだわり、世界の人々と「WIN・WIN」の関係でつながることを経営理念として掲げている。
ここでは、オーダーメイドでさまざまな化粧品、アロマ、洗剤など、なんでもつくれ、日本からの発注も可能。
さて、話はもとにもどって、今回の台風で陳さんの住む原住民の村、三地門が大変なことになっていると聞いた。
心配になって陳さんに電話すると、
「いまどこ?高雄? 遊びにいらっしゃい」
と元気な声。
よかった。これから、陳さんの家に行ってこよう。
多少無理してでも、思ったときに行かなきゃ。
会いたいときに会わなきゃ。
そうだ、ルバルバさんのお墓参りもしてこよう。


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