西拉雅(シラヤ)の旅19 【跳跳休間農場】

2010-07-31

シラヤの旅は続く。
やってきたのは跳跳農場。ここは、山の上でキャンプ場やバンガローがあり、食事も楽しめる。そして、“跳跳”というだけあって、カエル、チョウ、クモ、ホタルなどの生態を観察しながら学べるところでもある。
ちょうど、「黄裳鳳蝶」という美しいチョウがふ化する時期らしい。
実は、私は前世がチョウだったのではと思うほど、チョウに親近感を感じている。
私のことを、日本から台湾に旅をする“アサギマダラ”と呼ぶ人もいる。
昭和を代表する作家、向田邦子さんは、台北から高雄にチョウを採取しにいく取材旅行中、飛行機事故で亡くなったという。私は昔から向田邦子さんの小説が好きで、「チョウを採りにいくの」と言ってでかけ亡くなったと聞いたときのことは、いまも忘れられない。あれは1981年……もう30年もなるのか……
ともかく、台湾のチョウは、私にとって特別な存在だ。
MAYUMIの旅びと生活。
これが黄裳鳳の交尾の写真です。
4時間以上かかって交尾し、
その後、オスは3日で死にます。
メスは、1週間で死んでしまいます」

と生態系の蔡國彬先生。
メスは産卵のために、栄養をとって、体力をつけているとか。
MAYUMIの旅びと生活。
これが、その卵。
0.2cmほどの大きさ。
メスのチョウは、1つは葉に1個、全部で100個…・・つまり100枚の葉っぱに、3日かけて卵を産む。
おぉ、それは、体力がいるでしょう。
卵から幼虫に・・・。
サナギは3回、変化する。
足の先が赤いサナギ(左)から、体が赤っぽいサナギ(右)に。

MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。
そして、次は…
MAYUMIの旅びと生活。は、サナギの抜け殻。
口からひものようなものを出して、木の枝にかけ、栄養分を吸い取る。

「ひもをうまくかけられないと、
 落っこちて死んでしまう。
 ぶらさがっているうちに、
 落っこちることもある。
 ここで、多くのサナギたちが
 消えていくんです」

と蔡先生。
生存競争って厳しい。
ヒモは人間の力で引っ張っても、びくともしないぐらい強く、枝にくっついている。
MAYUMIの旅びと生活。
上の抜け殻から飛び立っていったのが、右のチョウ「黄裳鳳蝶」。
本当に、黄色の衣裳をつけているように美しい。
このチョウはどこに飛んでいくんだろうか。
また、この跳跳休間農場には、ほかにも、いろいろな昆虫がいる。

MAYUMIの旅びと生活。
これは、クモ。
見えるだろうか。
樹に同化している。
クモは交尾をした後、メスがオスを食べるという。
子どもを産むために命をかけるメスと、交尾したら果ててしまうオス。
なんだか切ない。
「虫たちって、
 なんのために
 生きているんでしょうね」


とつい言ってしまった。
こうして生態系は保たれている。最近、ミツバチがいなくなって農産物が大打撃を受けたが、生命をつないでいくことは、地球全体にとって大きな意味があるのだ。
「産む、産まない」を自分の意思で選ぶのは、人間だけ。
独身女性の通訳の先生と、「私たちは、別の形で貢献しましょう」と言い合う。
あぁ、カエルが鳴いている。
鳴くのはオスで、メスの気をひくためとか。
なるほど。選ばぶのは女か。
自然の生態系から学ぶことは多い。

MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。MAYUMIの旅びと生活。

ここでは、筍を中心にしたランチもいただく。台湾のおふくろの味っぽくておいしい。
(右上)蔡先生がもっている「お金が入ってきます」という縁起物の貯金箱も記念にといただいた。これに貯めたら相当な大金になりそう。謝謝。
【跳跳休間農場】
嘉義縣大埔郷西興村菜瓜坪1號
TEL 05-2521529
http://www.gogo66.com.tw/


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