親切好き、話好きのおじさん

2010-06-07

夜になって、母と一緒に、父の入院している病院に行く。半年ぶりに見る父は痩せほそって小さくなっていた。
私を見てニッコリ笑うだけ。でもニッコリに救われる。
「夜はしっかりご飯を食べやった。昼はあんまい食べやらんかったで、がっつい心配したが」
ととなりのベッドに入院しているおじさんがひょっこり顔を出して、私たちの座る椅子を用意してくれる。
そして、父が昨日から熱があったこと、父の毎日の様子、病院の処置までこと細かく教えてくれた。
ほとんど話もできない父のことをいつも気づかってくれているらしい。
父だけではない。母が病室に通うたびに、母の話も聞いてくれているので、うちの家族のこと、親戚のこと、両親の昔話、いろいろと知っていた。
父もおじさんも入院して、まだ1ヶ月というのに、昔から知り合いだったよう。
まるで病院の職員のようなおじさん。70才ぐらいだろうか。顔の血色もよく、声も大きい。
「どこも悪くないみたいに、すごくお元気ですね」
といったら、
「いや、肝臓をやられて」
ゴールデンウィークに親戚が来ていて、10日間、昼から焼酎を飲みつつ農作業をしていたら、すいすい上れていた木に上れなくなった。
毎日2合の晩酌と煙草は止められない。いくら家族に叱られても。
消灯の前に
「どら。入口が閉まる前に一服してこんなら」
と煙草をもって駐車場に出ていったおじさん。
看護師さんに叱られなきゃいいけど。
そういえば、台湾に、よくこんな親切なおじさんがいるなぁ。いや、鹿児島だって日本だって、昔はこんな人懐っこくて親切なおじさんが多かったはずだ。
とにかくずーっと、しゃべり続けているおじさんに圧倒されっぱなしだったが、こんな方が、父のとなりにいるのはありがたい。
ずっといてほしい。いや、元気になってほしい。

MAYUMIの旅びと生活。-100607_1653~001.jpg

☆関係ないけど、写真はみくさんとシフォンケーキを作った様子。なぜかあまり膨らまなかったが味はばっちり。ケーキ用に作りすぎた生クリームを、コーヒーに入れたら、大学時代に初めて飲んだウィンナーコーヒーのことを思い出した。昔は大人の味!と思ったが、いまはちょっと幼くて懐かしい味。


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