arimayu感動☆のしごとびと・看護師の京ちゃん

2008-12-17

いまJICAの派遣看護師としてエチオピアに行っている京ちゃん(30代後半)。

20代のときはOLをしていて

30過ぎてから看護師になった。

勉強熱心で、多くの病院で経験を積んでいる。


 

今年秋までは、末期ガン患者のホスピスで働いていた。

毎日のように人が亡くなっていく職場。

私は、割り切らないとできない仕事では?と思っていた。

でも、京ちゃんは、

「人生のいちばん大切な時期の人々をお世話している。

こんなに有難い仕事ってないよ」。


 

看護師としてエチオピアに行ってから2カ月後、

京ちゃんが担当していた患者さん、イラストレーターのイトヒロさんが

危篤になったときも、京ちゃんはエチオピアから1週間ほど帰ってきた。


 

京ちゃんらしい。

きっとイトヒロさんに「なにかあったら、必ず帰ってくるから」と

言ってエチオピアに行ったんだと思う。


 

京ちゃんが駆けつけて3日後(だったと思う)、イトヒロさんは

京ちゃんを待っていたように53歳で息をひきとった。


 

今年のお正月は、イトヒロさんの代わりに、彼のお友達に感謝を込めて

年賀状を送るという。

イトヒロさん、最後のイラストで。


 

イトヒロさんは、多くの人に愛されていて

「イトヒロの命を守る会」までできていた。

 

イトヒトさんのプロフィール↓

http://homepage3.nifty.com/yanaken/itohiro/index.htm



 

いま、エチオピアの京ちゃんから2、3日1回くらいのペースでメールが届く。

エチオピアには150万人のHIV患者がいて、

ワクチンも食料もまったく足りない状態だという。


 

京ちゃんからのメールを一部抜粋。


 

「エチオピアのアジスベハにいます。

まゆみちゃん、文章で伝えるには伝えきれません。

 

ソマリア東端は無政府状態が続いています。

エチオピアでも政権を握る部族が、他の部族と争い、

たくさんの人が難民化しています。

生き抜くために難民は荒海を越えて

避難民の保護に加盟したイエメンを目指すのですが

過酷な航海では生き抜けることもできません。

たくさんの死体が海に浮かび、命を落としています。


 

全長7、8メートルの密航船に何百人を詰め込んで、

動くと転倒するから3日間、膝を抱えて耐え

食料も水も与えてもらえません。

密航業者が身動きもしようものなら

棒で体が腫上がるまで殴るんですよ。


 

多くが脱水、熱射病、暴力で道中命を落としてしまいます。

難民と認定されても、環境は劣悪です。


 

昨年は1年でエチオピア、ソマリアから

約3万人がイエメンに入国。

約800の遺体が海岸に上がったそうです。

今年はさらに悪化しそうです。


 

ここエチオピアでは、反政府組織の同じ部族というだけで

拷問や射殺があるのです。

小さな孤児が乾いた大地にあふれています。

ワクチンもたりません。


 

医療ではどうすることもできない。

救えない。


発展途上に暮らす私たちにできることは

なんでしょう?


 

過酷とは想像もできない世界でした。

人の心理は、環境に反映されて

想像もできない心理を起こすことも知りました。


 

命の有り様を、人生の有り様を人の生きる道を

教えてくれた難民の人々。


私に過酷な試練を選ばせてくれた人生に感謝」。


 

人の命と徹底的に向き合い、

それを使命として進んでいる京ちゃん。

本当に尊敬します。


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