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いい本は、人生をゆたかにしてくれる!

2015-11-21

集英社さんの柴田錬三郎賞など出版四賞の授賞式に伺った。いい本は、人生をゆたかにしてくれる!

たいへん興味をもったのは、開高健ノンフィクション賞の『五色の虹―満州建国大学卒業生たちの戦後』。
http://www.amazon.co.jp/372/dp/4087815978
(12月15日発刊予定)

日中戦争の最中、満州につくられた「満州建国大学」という最高学府があっという。
中国、朝鮮、モンゴル、ロシア、そして日本。5つの民族の優秀な青年たちが集まって高度な教育が行われ、宿舎では、民族を超えて深夜まで議論を戦わせた。

作者、三浦秀之さんの、記者魂がすごい。日本各地や大連、長春、ウランバートル、ソウル、台北……とスーパーエリートたちの軌跡をたどる。世界にちらばった青年たちのその後には壮絶な人生があり……。

三浦さんは、現在、南アフリカに記者として赴任中で来られなかったが、「満州建国大学」の卒業生7人が壇上に上がり、会場は感動に包まれた。

満州建国大学一期生男性(95歳)の「これまで生きてきて、いちばん大切だと思うのは、やはりコミュニケーションです」という言葉に、深く納得。
ぶつかることをおそれては、ともに生きられない……というような言葉にも。

柴田錬三郎賞の中島京子さん『かたづの!』は、 けっして「戦」をせずに家臣や領地の人びと(相手も)を守り抜いた、江戸時代唯一の女大名の一代記 。直木賞の『小さいおうち』など大きな世界観をもつ作家さんだと思っていたが、今回は、初めての歴史小説なのだとか。

『かたづの!』
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%8B%E3%81%9F%E3%81%A5%E3%81%AE-%E4%B8%AD%E5%B3%B6-%E4%BA%AC%E5%AD%90/dp/4087715701/ref=asap_bc?ie=UTF8

すばる文学賞の黒名ひろみさん『温泉妖精』は難しい言葉もまわりくどくもないのに、読み応えのある作品で、昨夜、止まらなくなって一気に読んだ。主人公や登場人物が、まったく魅力的なところがなくて、サイテーな人たちなのに、だんだん好きになっていくのが不思議。

あぁ、じっくり読みたい本がたくさん。
秋の夜長は楽しくてたまらない。

ヴァイオリニスト、劉薇(リュウ・ウェイ)さんのコンサート

2015-11-13

ヴァイオリニスト、劉薇(リュウ・ウェイ)さんのコンサート「人工透析にしなければ、死にますよ」
ドクターからそう言われたら、あなたはどうしますか?

私は「それは仕方ありませんね」となりそうですが、劉さんと知り合って、少し考えが変わりました。

ヴァイオリニスト、劉薇(リュウ・ウェイ)さんは、10年前にそう告げられてからも、透析を拒否してきました。理由は、ヴァイオリニスト生命が断たれるから。

中国から東京芸大に留学し、博士課程を卒業した劉さんの音楽にかける情熱はハンパないのです。
劉さんは、雑穀を食べることで慢性腎臓病を改善する方法を編み出し(しかも、楽しみながら雑穀料理をレシピ本にしたり、自宅で料理教室を開いたり!)、いまも音楽活動を続けています。

昨夜は劉さんのコンサート。ものすごくエネルギーの要るといわれるベートーベンに挑戦し、クラシック素人の私でも感動で涙があふれるほど圧巻の演奏でした。

コンサートの最後に言った劉さんの言葉が忘れられません。
「自分でも不思議なぐらい、生きる力は出てくる……」
心が震える新月の夜でした。

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